お酒
ビールを飲んでいたら思いついた話。
缶ビール4杯飲んだところで、晩飯ん時に日本酒飲んだことを思い出して後悔。
おしっことまらないんですけど。
『改めて愛 リハビリ』
缶ビール4杯飲んだところで、晩飯ん時に日本酒飲んだことを思い出して後悔。
おしっことまらないんですけど。
『改めて愛 リハビリ』
『改めて愛 リハビリ』
グラスに注がれる黄色い炭酸飲料。飲料?まぁアルコールの類だ。
黄色い液体に被さる白い泡。この泡こそ、入れる主によって大きく分かれるデリケートな部分。
この泡が蓋になり、このビールという飲料の完成である。
今日は別に特別な日ではない。ただ単に来たかっただけである。
というのも、ハルヒは女友達と買い物に出掛けており、晩飯は俺一人という状態なのだ。
ハルナがいた時は料理任せられたのに、いかんせん俺一人だとどうする事も出来ないのだ。あぁ情けないさ。
「今日は一人かい? まぁ飲みなっ」
大将から渡された駆け付け1杯のビール。ここのビールは安い値段でとても上手に注がれる、特別なビール。
丁度喉も渇いていたところだ。どうして喉が渇いている時のビールはこんなにも美味いのか。
「ハルヒは友達と買い物に出掛けたんですよ。だから・・・」
「俺の料理を食べに来たってわけか」
さすが大将、俺の言いたい事がすべて分かってるみたいだ。
ちなみにこの店を見つけたのはハルナ。当時16歳。いやはや、女子高生が飲み屋を見つけるとは驚きだ。
しかも、チェーン店でないこの店、外見はお世辞でも綺麗とはいえない。どちらかといえば小さい小汚い店。
それでいて、アットホームな空間に焼き鳥の醤油ダレの匂いが充満するこの店内に気に入り、
かれこれ5年以上通い続けている。
「いつものでいいか?ほらよっ」
そして入ると同時にビールで喉の渇きを取り、キムチをほおばる。至福の瞬間だ。
「大将、今日のキムチもまた最高ですよ。次はつくねと肝をいただけますか?」
「あいよっ。それより、奥さんの手料理とどっちが美味いかい?」
「そりゃまぁ・・・大将の料理ですよ」
「はははっ、お世辞だって分かってるよ。顔に出てたしな! さて待っときな、今から焼くからさ!!」
ハルヒがいない晩飯というのはとても珍しいのだが、たまには悪くない。
男は時に、一人で飯を食いたくなる生き物なのだ。酒が入ればなお更だ。
「それにしても、奥さんとだいぶ長いこと付き合ってるそうだな? 高校時代からだろ?」
「まぁ腐れ縁ってやつですかね。気づけばずっと一緒にいて、それでいつの間にか結婚してた感じですね」
泡立つビールをグイッと飲み、真っ赤なキムチを食べながら焼き鳥が出来上がるのを待つ。
大将は慣れた手つきで串を焼きつつ、さらに話を続ける。
「あんな美人な女性、そんじょそこらには転がってないぜ。だんな、昔は相当やり手だったんだなっ」
よ、男の中の男! と叫ぶ大将。店には俺しかいないからよかった。変な誤解が生まれるところだったよ。
「確かに昔から美人だったが、それでいて変だったんですよ。変人・・というべきかどうか」
「ほう、今ではそんな面影感じられないがな?」
「えぇ、俺が変えたと思ってくれればいいですよ。だいぶ苦労しましたがね」
「あの奥さんのことだ、意思が固かったのだろう。だがそれを変えられるとは、だんなを信頼してたんだろうな」
あいよっ! と出されたつくねと肝。昔から変わらない最高の味。たまらん、ビール追加で。
「今日もどんどん飲んで食べてくれよっ! いらっしゃい!って、噂をすれば」
ガラっと戸が開く音がすると、さっきまで話していた人物の登場である。
「やっぱここにいたのね。絶対ここだと思ったわ!! 大将、カシスオレンジ大ジョッキで!!」
そんなもんをジョッキで注文するやつ、俺はお前以外に見たことがないよ。
「奥さん、今日もジャンジャン飲んでくれよな!」
「あったりまえよ! 飲み倒してやるわ!! ところでキョン? あたしの何を話してたのかしら?」
ううむ、どこから話せばいいのやら。
大将に目をやると、大将もこちらを見ながら、目で合図。
やれやれ、あの恥ずかしい話をする気はないぜ。適当に話でも作ってやるか。
「お前の手料理が世界一美味いって話だよ」
「は?な、なによそれ! こんなとこでする話なの!?
あーなんだか急に熱くなってきたわ。そうよ、この目の前の鉄板のせいよ、きっとそうよ!!」
大将の笑い声、ハルヒの照れ隠しの声。それを聞いて俺も自然と笑ってしまう。
ある冬の夜のお話。
グラスに注がれる黄色い炭酸飲料。飲料?まぁアルコールの類だ。
黄色い液体に被さる白い泡。この泡こそ、入れる主によって大きく分かれるデリケートな部分。
この泡が蓋になり、このビールという飲料の完成である。
今日は別に特別な日ではない。ただ単に来たかっただけである。
というのも、ハルヒは女友達と買い物に出掛けており、晩飯は俺一人という状態なのだ。
ハルナがいた時は料理任せられたのに、いかんせん俺一人だとどうする事も出来ないのだ。あぁ情けないさ。
「今日は一人かい? まぁ飲みなっ」
大将から渡された駆け付け1杯のビール。ここのビールは安い値段でとても上手に注がれる、特別なビール。
丁度喉も渇いていたところだ。どうして喉が渇いている時のビールはこんなにも美味いのか。
「ハルヒは友達と買い物に出掛けたんですよ。だから・・・」
「俺の料理を食べに来たってわけか」
さすが大将、俺の言いたい事がすべて分かってるみたいだ。
ちなみにこの店を見つけたのはハルナ。当時16歳。いやはや、女子高生が飲み屋を見つけるとは驚きだ。
しかも、チェーン店でないこの店、外見はお世辞でも綺麗とはいえない。どちらかといえば小さい小汚い店。
それでいて、アットホームな空間に焼き鳥の醤油ダレの匂いが充満するこの店内に気に入り、
かれこれ5年以上通い続けている。
「いつものでいいか?ほらよっ」
そして入ると同時にビールで喉の渇きを取り、キムチをほおばる。至福の瞬間だ。
「大将、今日のキムチもまた最高ですよ。次はつくねと肝をいただけますか?」
「あいよっ。それより、奥さんの手料理とどっちが美味いかい?」
「そりゃまぁ・・・大将の料理ですよ」
「はははっ、お世辞だって分かってるよ。顔に出てたしな! さて待っときな、今から焼くからさ!!」
ハルヒがいない晩飯というのはとても珍しいのだが、たまには悪くない。
男は時に、一人で飯を食いたくなる生き物なのだ。酒が入ればなお更だ。
「それにしても、奥さんとだいぶ長いこと付き合ってるそうだな? 高校時代からだろ?」
「まぁ腐れ縁ってやつですかね。気づけばずっと一緒にいて、それでいつの間にか結婚してた感じですね」
泡立つビールをグイッと飲み、真っ赤なキムチを食べながら焼き鳥が出来上がるのを待つ。
大将は慣れた手つきで串を焼きつつ、さらに話を続ける。
「あんな美人な女性、そんじょそこらには転がってないぜ。だんな、昔は相当やり手だったんだなっ」
よ、男の中の男! と叫ぶ大将。店には俺しかいないからよかった。変な誤解が生まれるところだったよ。
「確かに昔から美人だったが、それでいて変だったんですよ。変人・・というべきかどうか」
「ほう、今ではそんな面影感じられないがな?」
「えぇ、俺が変えたと思ってくれればいいですよ。だいぶ苦労しましたがね」
「あの奥さんのことだ、意思が固かったのだろう。だがそれを変えられるとは、だんなを信頼してたんだろうな」
あいよっ! と出されたつくねと肝。昔から変わらない最高の味。たまらん、ビール追加で。
「今日もどんどん飲んで食べてくれよっ! いらっしゃい!って、噂をすれば」
ガラっと戸が開く音がすると、さっきまで話していた人物の登場である。
「やっぱここにいたのね。絶対ここだと思ったわ!! 大将、カシスオレンジ大ジョッキで!!」
そんなもんをジョッキで注文するやつ、俺はお前以外に見たことがないよ。
「奥さん、今日もジャンジャン飲んでくれよな!」
「あったりまえよ! 飲み倒してやるわ!! ところでキョン? あたしの何を話してたのかしら?」
ううむ、どこから話せばいいのやら。
大将に目をやると、大将もこちらを見ながら、目で合図。
やれやれ、あの恥ずかしい話をする気はないぜ。適当に話でも作ってやるか。
「お前の手料理が世界一美味いって話だよ」
「は?な、なによそれ! こんなとこでする話なの!?
あーなんだか急に熱くなってきたわ。そうよ、この目の前の鉄板のせいよ、きっとそうよ!!」
大将の笑い声、ハルヒの照れ隠しの声。それを聞いて俺も自然と笑ってしまう。
ある冬の夜のお話。
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