うむ

俺は今焦っている。

というのも、英語のレポートの提出期限があと数分後に迫っているからだ。

このレポートを逃すと、筆記テストで挽回するしか方法はないのだが、俺にそんなことできると思うか？

という訳で必死にやっているわけだが、終わる気配がしない。

「キョン、あんたは何でそう何でも後回しにするのかしら？　２ヶ月も期間があったのに」

うるせぇ、今は談笑している場合じゃないんだよ。っていうか手伝ってくれ。

さっきから見てるだけじゃないか。彼氏がこんなにも困ってるのによぉ。

「ダ?メ、自分でしなさい。何でもあたしに頼っちゃダメなんだから」

ちくちょう、やっぱり１人でするしかないのかよ・・。



何だかんだで完成した。完成したのだが、

「ダメだ、間に合わなかった・・」

提出締め切りの１７時を時計の針は指していた。俺の人生は終了した。

「自業自得ね」

不敵な笑みを浮かべるハルヒを見ながら、俺は大きな溜息をつく。

ゴメンハルヒ、俺３年になれる可能性の方が少ないや。

「心配しなくていいわよ、あんたの頑張りはちゃんとあたしが見てたし知ってるから。

テストを頑張りなさい、あたしが全力で援護してあげるからさ」

後ろからペタリと抱きついてきたハルヒの温もりとハルヒの言葉の温もり。

温もりの２乗で俺のやる気は跳ね上がった気がする。


お終い