未来ハルナ
今日のお話は・・・ほのぼの? よく分からんものができてしまった・・ww
18歳のハルナ。訳ありで親元を離れる事に。
このお話は確実にハルヒ×ハルナです。母娘物語をぜひお楽しみください!
言っときますけど、これは改めて愛本編ですのでww 番外編ではありませんからねw
『改めて愛103 ?ハルナの未来?』
「ハルナの新しいお家ね、大きくてよかったじゃない」
「ん・・・」
北高を卒業したあたしは、家を離れてあいつと2人暮らしをすることになった。
あたしもあいつも大学には行かない、新婚生活が始まるまであと数ヶ月。
パパもママも許してくれた、あたしが大学行かないであいつと結婚する事を。
あいつのご両親にも挨拶に言ったけど、反対もせず、『頑張って』の一言。嬉しかったなぁ。
あいつのお義父さんは一流会社の社長さん。あいつは次の社長候補らしい。
もちろん社長になるまでもその会社で働く事になった。それは嬉しいし凄い事。
日本中に支社があり、海外にまで支社があるほど。本社は東京の方にあるんだとか。
あたしはあいつと結婚するまでの間も、してからも今の県を離れようとは思ってなかった。
ママやパパといつでも会えるし、子供が生まれても会わせてあげれるし。
でも、でもね、あいつの会社には方針があって、新入社員は2年間本社に行かないといけないらしいの。
あいつは社長候補。そんなことは関係ない、社長候補だろうがただの新入社員だろうが、みんな新人。
だから、あいつは2年間東京に行くの。で、あたしも一緒に行く。
あいつは『別にいいよ、俺1人で頑張るから』と言ってたけど、それはただの強がり。それぐらい見抜けるわよ。
大体あんた1人で暮らせるの? ご飯作れるの? 身支度できるの? できないでしょ?
あんたはあたしがいないと身の回りのことできないもんね、まるでパパみたい。
『改めて愛103 ?ハルナの未来?』
「じゃあ行って来るね! パパ、ママとラブラブにしてないと怒るからね!!」
「へいへい、お前も頑張れよ。2年後帰ってきた時は孫と一緒に帰って来てくれよな」
パパは今社長さん。3年前はまだ専務だったけど、去年おじちゃんが・・亡くなっちゃったの。
で、社長室を掃除してたら机から遺言書が出てきて、
『次の社長はキョン君だ。私以上の成績を残してくれよな』と書いてあったんだって。
「ハルナ、忘れ物ない? じゃあ行くわよ!」
あたしはママと一緒に家を出る。このマンションに住んで18年、遂にあたしは巣立つのね・・・。
「今までありがとうね!」
駅まで歩いていき、そこから私鉄を乗り継いで新幹線の駅に着く。
東京までの切符を買って・・・ていうか何でこんなに高いのかしら? ・・・新幹線に乗り込む。
「あんたご飯作れるの?」
「ママの見てたから大丈夫だよ!」
「ちゃんとおいしいご飯作ってあげなさいよ」
「分かってるわ!」
こんな話をずっと続けていた、3時間も。
途中富士山を見たときのママの喜びぶり。写真とってパパに送ったら喜ぶだろうなぁ。
『ご乗車ありがとうございました、まもなく東京です』
「さすがねぇ、1回キョンを追ってき来た事あるけど、ビルばっかり。こんなとこにハルナは住むのねぇ」
「ホント・・・大きいね・・」
ママは窓の外を眺めながら呟くように話していた。
さっきまでは・・パパの言い方を真似すると、太陽みたいに輝いた笑顔だったけど、
今はどことなく寂しそうな感じだった・・・。あたしも・・寂しいんだからね・・。
・・・
・・
・
「あの子はいつ来るの?」
「明後日だって。今日と明日は仕事があって、明日の晩の夜行バスで来るみたい」
「そっ、じゃあ荷物整理しなさい、あたしはご飯作っといてあげるから」
「は?い!」
届いてる届いてる、あたしの部屋に置いてあったものが全部届いてるわ!!
えっと、服とかはこのタンスで、タオルとかはこっち、これはあっちでそれから・・・。
「ハルナ、ちょっとこっち来て」
「ん、なぁに?」
「あたしの得意料理は何でしょう!」
「えっと・・『愛情肉じゃが』でしょ? パパがいつも美味しい美味しい言って食べてるし」
「そう! あんたも作り方憶えときなさい、きっとあの子も喜んで食べてくれるわ」
「うん! 教えて!!」
結構大き目の台所に2人並ぶ、こんなことは昔何回もあったわね。
でも、今日が最後かも知れないね・・・。
?ハルナ、キョンのために美味しいカレーを作るわよ!! あんたも手伝ってね!
はーい! ぱぱきっとよろこぶね!
・・・
・・
・
「ねぇ、ママはいつ帰っちゃうの?」
「そうねぇ、家にキョン1人でちょっと寂しそうだから、明日の朝にでも帰ろうかし・・」
「ダメ! 朝は一緒に買い物行くの! 朝帰っちゃダメだから!!」
「そ、そう? じゃあ買い物の後に帰ろうかしら」
少しでもママと一緒にいたい、別に買い物なんて1人でも行ける、それぐらいできる。
でも、本当に、本当に少しでも長い間ママと一緒に居たかった。その思いが強かったから出た言葉だった。
ママはきっとあたしの気持ちわかってるんだとろうなぁ、やっぱりママには勝てないや。
「最後のお買い物ね、いっぱい楽しもうね!」
「う、うん!」
ママは笑顔、でも、その奥に潜む悲しみ、寂しさ。
あたしも笑顔、でも、ママと同じ気持ち。
その夜、あたしはママと同じ布団で寝た。
18にもなってママと同じ布団に寝る、他人には言えないことね、恥ずかしいもん。
でも、そうしたかった、一緒に寝たかった、最後ぐらい接しときたかった。
「おやすみハルナ、お互いいい夢みようね」
「・・うん」
あたしはしっかりとママの手を握る、ママもしっかりと握り返してくれる。
パパにはよくやってもらったこと、今はママがあたしの頭を撫でている。
気持ちいい、ママの優しい感じが心まで伝わってくる・・・。
東京まで来た疲れが一気に押し寄せ、ママの優しさに甘えるような感じで寝てしまった。
・・・
・・
・
「あれも買った、これも買った、それも買った・・よしっ!」
「よしっ! じゃないでしょ! あたしとあいつの2人暮らしなのにこんなにいっぱいいらないわよ!」
ママが買っちゃったもの、米50キロ、水20リットル、たまねぎ500個、バター100箱、その他諸々。
「いいのいいの、ほらっ、このたまねぎ淡路島で採れたのよ?、ふるさとの味よ?」
ホントだ、米もバターも水も全部兵庫県のものだ。ママよく探すわね・・・。
「ふるさとの味を忘れちゃダメだからね! ついでにお袋の味も・・・」
そう言いかけたママだけど、その後言葉が続かなかった、この展開は涙もの?
は、話を変えないと!!
「ま、ママ! 新幹線の時間大丈夫?」
「え? あ、ああ、ちょっとマズいかもね」
「じゃ、じゃあ急いで駅行かなくちゃ!!」
「え、いいわよ、あたし1人で行けるか「ダメ! あたしも行くの!」
今日は泣かない、笑顔でさよなら、今日は泣かない、笑顔でさよなら。
この言葉を頭の中で念仏のように唱える。そう、泣いちゃダメ、あたしから泣いちゃダメ。
ママのことだもん、あたしが泣いたらママも一緒に泣いちゃう、止まらなくなっちゃう。
別に海外に行くわけじゃない、しかも2年後に戻るつもり。
でも、やっぱり寂しいよね・・・今までずっと一緒だったんだもん。
『到着の電車は名古屋方面新大阪行きです』
「これ・・ね」
今はホーム、ママの乗る電車がやってきた。
あと数分後に発車する電車、ヤバい・・泣いちゃいそう・・・。
「じゃ、じゃあ元気でねハルナ・・・ 結婚式には呼びなさいよ・・・」
「う、うん・・・っく」
誰かあたしの涙を止めて?!! あ、そうだ! あたしは神だったんだ!!
よ?し、あたしは泣かないあたしは泣かないあたしは泣かない・・・
「っく・・・ふぇぇぇ」
あ?、なるほどね、こういうときの願いは叶わないってことね、学習できてよかったわ、
パパの言葉を借りるわね、こんちくしょうめ。
「ママァァァァァ、今まで、ヒック・・あ、あり、っく、がと・・」
「うんうん、頑張るのよハルナ・・・
っていうかあんたが泣いたら、あたしも止まらないじゃない・・・」
駅のホームで抱き合って泣く母娘。
周りの視線なんか本当にどうでもいい、なんなら周りの存在を消してもいいわ。
今は、今ぐらい2人だけにさせて、2人だけの時間にさせて。
「も、もう泣いちゃダメだめだからね、バカ・・」
「じゃあね! パパとラブラブでね!!」
「あんたもよ!」
・・・・
・・・
・・
・
家に帰ってまずした事、携帯を開いて画像フォルダ。
そこにある家族写真、パパの腕にママが抱きついて、あたしはパパに肩車されてる写真。
「っく・・・ママ・・・パパ・・・ヒック・・・」
あたしってこんなにも弱かったのね・・・情けないわ・・・。
でもね、今までママには随分お世話になったのよ、色んなこと教えてもらったのよ。
そんなママと当分会えない、そりゃあ悲しくもなるわよね。
「そうだな」
「わひゃ!? な、何でいるの ってわぷっ」
「1本早いバスに乗ってきたからこんな時間に来られたんだ。
で、駅で泣いてるお前を見かけてな。どうしたのかと思えば・・そういうことか」
そういうことってどういうことよ!! って言おうとして顔を上げたら・・顔が近い!!
「ずっと一緒にいた人と会えないのは寂しいよな、それも大好きな人だったらなおさらだ」
「・・・」
あたしをしっかりと抱いて、頭を撫でてくれるこいつ。
せっかく涙が止まりかけだったのに、また出てきたじゃない・・。
「2年だ、2年後にまたあっちに戻るからさ。だから俺と一緒にいてくれるか?」
わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! 色々マズいよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
こ、こいつなんでこんなこと言えるのよ!!!もうダメ、決定ね決定、死刑よ。
あたしは力ずくでベットまで近づき、そのままベットイーン!!
「え、ちょっとハルナ・・?」
「パパが言ったの、孫を連れて帰って来いって。
することは分かるわよね?」
「あ?、まぁな。明日から本社での仕事なんだが・・・まぁいいや。
来いよハルナ」
「あたしから? まぁいいや」
この後は禁則事項ね。昔パパとママがよくやっていた夜のお楽しみ。
遂に今日、あたしが体験する事にあった。これは止められないわね、パパとママの気持ちが分かるわ。
パパ、よかったわね、今度そっちに戻る時孫を見られるわよ?
ママ、色々ありがとね。2年後そっちに戻るから、それまで元気でね・・・。
結婚式には呼ぶからね、その時はまたあたしを泣かせてよね?
そう遠くはない未来、ハルナは大人へと成長するのであった・・・。
続く
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コメント
No title
No title
>匿名さん
今後もオリキャラはたくさん出てきます。もしそういうのが苦手でしたらご覧にならない事を強く推奨します。
一応まとめのとこにも載せておきました、感想ありがとうございます
今後もオリキャラはたくさん出てきます。もしそういうのが苦手でしたらご覧にならない事を強く推奨します。
一応まとめのとこにも載せておきました、感想ありがとうございます
No title
えっと、注文いいですか?w
今度はハルヒサイドでおねがいしますw
きついとは思いますが。なにとぞよろしくおねがいします。
感想は、やっぱり寂しがり屋ですね。ちゃんと遺伝は(ry
ではではwがんばってくださいねw
今度はハルヒサイドでおねがいしますw
きついとは思いますが。なにとぞよろしくおねがいします。
感想は、やっぱり寂しがり屋ですね。ちゃんと遺伝は(ry
ではではwがんばってくださいねw
No title
誤解を招く言い方だったので訂正させて戴きます
苦手とかそういうのではないんです
マクレーンさんのSS好きですよ?
でもあまりオリキャラを中心にすると
『涼宮ハルヒの憂鬱』という枠から
出てしまうのでは?という意味です
私に文章力が無いので
ちゃんと説明出来ませんでした すいません
関係無いのですが 『これは止められないわね』は
冷静に見ると凄い問題発言なのではw
父親の立場だったら号泣しますよ;
苦手とかそういうのではないんです
マクレーンさんのSS好きですよ?
でもあまりオリキャラを中心にすると
『涼宮ハルヒの憂鬱』という枠から
出てしまうのでは?という意味です
私に文章力が無いので
ちゃんと説明出来ませんでした すいません
関係無いのですが 『これは止められないわね』は
冷静に見ると凄い問題発言なのではw
父親の立場だったら号泣しますよ;
No title
ハルナ彼の会社は随分大きいみたいだが株式は非公開?
それはともかくハルナはとうとう大人の階段を登ってしまったようですね。
孫が出来てもハルヒとキョンは相変わらずなんでしょうがw
ハルナがいなくなったキョンのぼやきも聞いてみたいですw
それはともかくハルナはとうとう大人の階段を登ってしまったようですね。
孫が出来てもハルヒとキョンは相変わらずなんでしょうがw
ハルナがいなくなったキョンのぼやきも聞いてみたいですw
No title
>LIONさん
ハルヒサイドですか? 頑張ってみたいと思いますww
ハルヒもハルナも同じような性格ですからねww
>匿名さん
ハルナやハルナ彼視点はたまにやってます。これにはハルナからみたハルキョンはどんなんか? というものも表そうと思っています。
ハルナの最後のセリフですが、残念ながらハルヒも似たようなこと過去jに言ってるので、キョンはあんまり気にしないかとww
>911さん
彼の父親の会社は大規模一流会社です、はいw
ハルナと彼の子はおそらくハルナにソックリでしょう。ハルヒ、ハルナ、ハルナの子とキョンは幸せ者ですねww
ハルヒサイドですか? 頑張ってみたいと思いますww
ハルヒもハルナも同じような性格ですからねww
>匿名さん
ハルナやハルナ彼視点はたまにやってます。これにはハルナからみたハルキョンはどんなんか? というものも表そうと思っています。
ハルナの最後のセリフですが、残念ながらハルヒも似たようなこと過去jに言ってるので、キョンはあんまり気にしないかとww
>911さん
彼の父親の会社は大規模一流会社です、はいw
ハルナと彼の子はおそらくハルナにソックリでしょう。ハルヒ、ハルナ、ハルナの子とキョンは幸せ者ですねww
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ハルヒ中心なのかハルナ中心なのか
両方行けるようになってしまったってことか・・・・
もしかすると間(?)のキョン中心か?
まぁ殆どオリキャラ中心はキツイものがありますの~